ジュスト・ディ・ノートリのカベルネソーヴィニヨン、
レディガフィのメルロー
ペルラート・デル・ボスコ ロッソのサンジョヴェーゼ
シラー ペル・センプレのシラー
それぞれに使用されているキュヴェをブレンド。融合の末誕生した究極のセカンドです。
カシスやブラックチェリーの果実香。ふくよかな味わい。果実味が豊かでそれに負けないミネラルや酸味などのバランスが取れており、とても上品。
原産国 イタリア
地 方 トスカーナ
地 区 スヴェレート
品質分類・原産地呼称 トスカーナI.G.T.
品種 カベルネ・ソーヴィニヨン 30%/メルロー 30%/サンジョヴェーゼ 20%/シラー 10%/カベルネ・フラン 10%
醗酵 ステンレスタンク/主醗酵後、マロラクティック醗酵
熟成 一部オーク樽熟成、その他ステンレスタンク熟成
ALC度数 14%
キャップ仕様 コルク
種類 スティルワイン
色 赤
味わい フルボディ
飲み頃温度 16℃
ワイナリー トゥア リータ
トスカーナ州のスヴェレートという、当時はワイン産地としてのイメージが一切無かった場所に設立されたトゥア・リータ。
ヴィルジリオとリータの夫妻が、この場所の畑を購入したのは1984年のことでした。
1992年に初めて瓶詰めされたワインのリリース直後、その品質の素晴らしさで一躍有名に。
その数年後、『ワイン・スペクテイター』100点を獲得するという快挙を成し遂げました。
その後2000年の「レディガフィ」では、『ワイン・アドヴォケイト』で100点を獲得。
しかしながら、この家族経営の小さな醸造所は評価誌に左右されず、妥協を許さない果て無きワインへの追求・挑戦を続けています。
それが今日のトゥア・リータの飛躍を支え、更なる品質改善を支えているのです。
トゥア・リータでは収穫前になると、トリミングといってバリカンの様なものでどんどんと出てくる新芽をカットします。新芽を出すには非常に大きなエネルギー、あらゆる貴重な微少養分などが消費されます。トリミングしない場合はブドウ樹エネルギーが新芽発達に使用され、ブドウ果実の成熟が最終段階まで完結しないことが起こります。
通常、そこまでシビアなところは極めて少ないですが、トゥア・リータでは徹底されています。
写真は収穫終了して1ヶ月程経った時点でのブドウ畑風景です。左がトゥア・リータの畑で、右が同じ地区にある他のワイナリー畑です。どちらも10月21日に撮影されたものですが、トゥア・リータの畑では収穫後に一切トリミングしていないにもかかわらず、このように整ったままでキープされています。いかにブドウの樹が果実の成熟に貢献できたかが理解できると思います。右は新芽が伸び放題になっていますが、これもブドウの成熟に関係があるのです。
また地面を見て頂けるとわかるように、完璧な手入れが…。既に2010年に向けての仕事は始まっているのです。その年、自然から得た全てのエネルギーをブドウの中に閉じ込めてトゥア・リータのワインが生まれます。
2007ヴィンテージについて
発芽、結実など年間を通じての植物サイクルは問題なく順調に進み、6、7月に少しの降雨後、9月の完璧な収穫へと至りました。この6、7月の若干の降雨によって、ワインへより高い上品さを与えたのではと思います。
またこの年はブドウ生産性の高いヴィンテージであり、例年に比べると生産量が増えているのが特徴です。ただし、この4つのトップワインに対しては非常に高いレベルの品質を追求している為、増えたといっても限られた生産量になっています。
ワインについては、今回のサンジョヴェーゼとシラーが特にいつもより、+アルファが加わった印象を受けます。全体のワインを通じて、トゥア・リータのワインは毎年ミネラル感を強く感じますが、特に2007年のワイン全体には、後半に来るミネラル感がより深く、品格のある印象を持ちました。
2006年が力強いヴィンテージとすれば、2007年は品格を持ったヴィンテージと言えます。