ラベルの男性はシチーリアのドン、ゴアティ(山羊?)。彼と彼の一家が造るとされるこのワイン、イタリア系ブドウを使いユニークなコンセプトが特徴的。味わいはイタリア色豊かな本格派。
原産国 南アフリカ
地 方 ウエスタン・ケープ
地 区 コースタル・リージョン
品質分類・原産地呼称 W.O.コースタル・リージョン
品種 サンジョヴェーゼ50%/カベルネ・ソーヴィニヨン 37%/メルロー 13%
醗酵 ステンレスタンク
熟成 フレンチ&アメリカンオーク 20ヶ月(225L)
ALC度数 14%
キャップ仕様 スクリューキャップ
種類 スティルワイン
色 赤
味わい フルボディ
飲み頃温度 15℃
デキャンタ誌は「ローヌスタイルのシラーブレンドは南アフリカ最大の強みだ」と絶賛。(2009年5月号)
そんな南アフリカでのローヌ品種のポテンシャルに早くから着目し、これまで保守的であった南アフリカワイン界において「新しいスタイルのワインで冒険好きな味の分かる消費者」を満足させたいとバック氏は、1999年、シラーやサンソー、カリニャン、ムールヴェードルに少量の地元産ピノタージュをブレンドした南アフリカでは画期的なブレンドを発表しました。
ユーモア溢れるラベル&ネーミングで衝撃的なデビューを遂げたGoats de Roam(ゴーツ・ドゥ・ローム)の誕生です。
フェアヴューは南アフリカを代表する山羊チーズの生産者でもあり、このローヌスタイルのワインに山羊達(Goats:ゴーツ)が歩き回る姿(Roam:ローム)、このフェアヴューの日常の姿をイメージに取り込みローヌワインを文字った遊び心満載なネーミングで人々を驚かせました。
名前はパロディ的ですが、中身の品質の高さと飲み応えのあるリッチで複雑味溢れる味わいはスペクテーターが絶賛するなど、今やアメリカでは最も有名な南アワインとなった超ハイパー・バリューなワインです。
ワイン名のインスピレーションはバック氏の息子がまだやんちゃな幼少時代、ブドウの収穫時期に山羊小屋の扉を空け山羊達を畑に放なったというイタズラ行為に始まります。
山羊たちは喜んでブドウ畑をうろうろ歩き回り・・・・・完熟した最も質の高いブドウを選り分けたことからインスピレーションを受けたといいます。
山羊(Goat)
うろうろ歩き回る(Roam)
イエメンには羊飼い群れの一頭が最初にコーヒー豆の旨さを見つけ出したという伝説が残っています。
そこでフェアヴューでも彼等の山羊がワインに幸福をもたらせてくれるだろうという願いを込めて、南アフリカ産ローヌ品種のポテンシャルを証明してくれるこのワインのコンセプトにフェアヴューのシンボル的な存在でもある山羊を選びました。
今日Goats de Roam(ゴーツ・ドゥ・ローム)シリーズはラインナップも増え、それぞれに山羊に関連するストーリーが付けられたユニークな名前のワインが造り出されています。まるでGoats de Roam(ゴーツ・ドゥ・ローム)の醸造・栽培チームを山羊に見立てたようなストーリー展開には思わず笑いがこみ上げてきます。
ストーリー
ゴーツ・ドゥ・ローム一家(群れ)のワインが有名になり、彼等の前にその地位を揺るがす挑戦者が現れ始めました。ドン・ゴアティ(ラベルの男山羊)は生粋のシチリア伝統を持ち、これまで群れ・顧客・群れが大切にするワイン醸造に関する秘密を獰猛にも守ってきました。
このゴッドファーザーはパール、アグター・パール、スラングホークやステレンボッシュの畑から収穫されるドン・ゴアティ厳選ブドウで造られるイタリア色豊かな南アフリカワイン。最終のブドウのブレンド比率は、一家の中でも一部の山羊しか知る事ができないトップシークレットとなっています。
Omerta(イタリア語:マフィアの“沈黙の掟”を意味する)が品質に反映され、一家のワインとして一貫性のある味わいを造ってきました。ドン・ゴアティは言います。「山羊の野郎は(GOATS)はいつもその辺うろうろ歩き(ROAM)回るだろ・・・・」「わかるだろ」「秘密が漏れちゃいけねぇからな・・・」。